リフト飯のすすめ

スノーボード楽しいです。どうすればもっと楽しくなるかな?

YONEX SYMARC Mgに試乗した感想・レビュー。限界突破できる板 

試乗会にてYONEX SYMARC Mgに試乗したのでレビューします。

 

SYMARCのメタル入りバージョン。マグネシウム合金が内蔵されているそうです。SYMARC Mgと書いて「シマーク マグ」と読むようです。

 

試乗会場は栃木県のハンターマウンテン塩原です。

 

目次

 

デザイン・滑る前の印象

長さのラインナップは156 cm、160 cmの2つ。今回試乗できたのは156 cmです。普段乗っている板も156cmなのでちょうどいいですね。

スノーボード人生で初めてのハンマーヘッドです。四角い板。ハンマーヘッドに乗ることが楽しみである一方、ハンマー初心者がいきなりメタル入りに乗るのはどうなのよ、という気持ち。

 

 

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黒い板って速そう。

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YONEXのロゴを見るとバドミントンかテニスを連想してしまいます。とりあえずこの板で何かを引っぱたくとよく飛んでいきそうな。

それはともかく、カーボンの成型技術に定評のあるメーカーですので、軽くてしなやかな板を作るイメージがあります。

YONEXのスノーボード、楽しみです。

 

 

カタログを確認させてもらったのですが、サイドカーブはノーズ・ウェスト・テールの順に9.9-9.2-10.2 mです。(因みに、メタルなしのSYMARCも同じ値です)

サイドカーブの半径について、CTと比較してみます(下表)。

 

 

ノーズ

ウェスト

テール

CT156

8.7

8.4

8.7

CT158

8.9

8.6

8.9

CT161

9.1

8.8

9.1

SYMARC Mg156

9.9

9.2

10.2

 単位:メートル

 

テールよりもノーズのRがやや小さい。そして、ノーズ・テールとウェストの半径の差が大きく、くびれたデザインであることがわかります。

単純にウェストのサイドカーブだけで見た場合、CT 156より4サイズほど大きいことになります。

乗り味はだいぶ違うことでしょうね。

 

 

板を手でグイグイ押してみましたが、かなり硬かったですね。

重量はCTと比べると明らかに重いですね。

カーボン繊維で軽量化した分以上にメタルで重くなるのだろうか。

 

いざ試乗

この日のコンディションは、前日に一度融けかかった雪が凍ってカッチカチバーンでした。ハンターマウンテンはもともと雪質が硬いことで有名なようですが、この日は特に硬かった。

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↑硬そうじゃろう?硬かったんじゃ。

 

最初は様子見のために低速でズラしながら降りる。

回頭性はCTよりは低いものの、想像よりは悪くない。全く問題ないレベル。

というか、ズラしやすい。ハンマーヘッドって「エッジが食いついてズラしにくい」という先入観がありましたが、そんなことはないようです。

食わず嫌いだったか。

そして、有効エッジ長が長いためか、ガッチガチなアイシーバーンでも安定したエッジグリップを見せてくれました。

CTだとこのコンディションではズルっとエッジが抜けることがありましたが、SYMARC Mgでは抜けることなく終始安定していました。

常にエッジがバーンを引っかいている感じ。硬い日でも安心。

 

リフトではちょっと足が重たかったですね。

 

ロングターン

徐々にスピードを上げながらターンして様子を見る。扱いにくさは感じない。

なんだかいけそうなので、斜度15度ほどのバーンで自分の限界スピードまで直滑降→ターンしてみることに。

いつものCTでは少しオーバースピードなくらいに十分にスピードが乗ったところで、出来るだけえいやっと軸を倒し、板を立ててみる。こちらの頑張りをよそにスムースに曲がっていく。高速での安定感が想像以上に高い。

ターン後半、外力が高くなりがちなところで“スッ”と外力が抜けてくれる動きをする。

これより、外力に耐えるのに精一杯で次のターンへの切り替えが遅れる、ということがなかった。

 

ターン前半、想像以上にエッジの捉えが早かった。トーションが硬くて捻れないのだけど、意識してトーションを使わなくても大丈夫。

 

 ターン中にスピードが出すぎていて、ちょっとズラしたいときも容易にズラせます。

 

ターンの切り替えもマイルドな印象。ほんの少し遊びというか、ニュートラルを感じられる瞬間がある。ダリングしてあるのかな??

 スピードコントロールはしやすい印象です。

 

 

 

 

ショートターン

板が重く、硬いためかもっさりとした印象です。

ロングのような気持ちよさは正直あまりないかなと思いましたが、高速での安定感はやはり抜群です。

安心してスピードが出せる。

  

オーリー

オーリーしてみようとしましたが、板が硬くて飛べませんでした。ノーズが浮く程度。逆に笑う。この性能は捨ててると思われます。

 

  

滑り終えてみて

リフト2本で今までいけなかった領域に突入できたことに感動した。自分の中ではこれ以上無理、というスピードをあっけなく越えてしまった。この板すげえ。

 

 さて、ロングターンのターン後半の外力が抜ける作用が生まれる理由を想像すると以下のようなことではないかと。

ターン中盤・後半にテール寄りに重心を移動

テール部分のサイドカーブが大きい部分を使う

大きなターン弧になり、遠心力が弱まる

乗り手が外力から開放されるので切り替えがラク

 

そして、セットバックも40mmと大きな値に設定されていることもテールを使いやすくすることに貢献しているのではないでしょうか。(CTは15mm)

 

一方、小さめに設定されたノーズのサイドカーブのおかげで、早いタイミングでターンを開始することができたのではないか。

  

 

ところで、マグネシウムは減衰性が高い金属だそうでターン中の振動を吸収してくれるようです。

てっきり、バネ性を上げるために金属を入れているのかと思っていましたが逆でした。サスペンションではなくショックアブソーバー(減衰装置)として働いていたんですね。

 

オーリーできなかった理由も、フレックスの硬さのみならずマグネシウムによる減衰性も一因かと思います。

 

車で例えると、電子制御により、ドライバーが頑張らなくてもそれなりに速く・安全に走れる高性能スポーツカーという印象。

プロが乗ればもちろん速いけど、素人との差が開きにくいというか。

 

 

また、ソール形状はコンベックスのようです。切り替えし時に感じた“遊び”の理由はおそらくこれです。ずっとフラットだと思っていたので、CTよりははるかにフラットに近いコンベックスなのでしょうね。

  

この日のアイシーバーンは、他の試乗ボードでは乗りにくさを感じることにつながったのですが、SYMARC Mgに関しては高いエッジグリップを生かすことができ、試乗のフィーリングを上げる方向に働いたかと思います。

ガッチガチの雪質+ハンマーヘッド+ハンターマウンテンのフラット一枚バーンという組み合わせは優勝だなと思いました。

ハンターマウンテンってハンマー乗りが多い印象だったけど、合点がいった。

 

私の技術レベルだと全く扱えないかと思いきや、実際乗ってみると十分楽しめる一本でした。気持ち良すぎ。角付けのレベルが上がりました。

 高速度域への苦手意識を取っ払う意味で1シーズン乗ってみるのもいいかも。

 

欠点としては、板が得意とするスピードレンジが高く、スピードを出さないと楽しくなさそうなところ。

ですが、それを補って余りある気持ちよさ。高速大回り最強の板。

  

試乗したのは人の多い土日(まさかの2日連続)でしたが、人が少ない平日にゲレンデに来られる人ならいっそう楽しめる一本ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

まとめ

私の技術レベルだと全く扱えないかと思いきや、実際乗ってみると十分楽しめる一本でした。気持ち良すぎ。角付けのレベルが上がりました。

 高速度域への苦手意識を取っ払う意味で1シーズン乗ってみるのもいいかも。

 

欠点としては、板が得意とするスピードレンジが高く、スピードを出さないと楽しくなさそうなところ。

ですが、それを補って余りある気持ちよさ。高速大回り最強の板。

  

試乗したのは人の多い土日(まさかの2日連続)でしたが、人が少ない平日にゲレンデに来られる人ならいっそう楽しめる一本ではないでしょうか。

 

このシーズンは25本程度に試乗しましたが、その中ではNo.1の高速安定性・コントロール性だと感じました。

この板でハイスピードカービングしてるとゲレンデでの注目を集めることでしょうね。

因みに数量限定だそうです。

 

こんな人に特にオススメかも

・ハイスピードロングターンしたい!!

・平日など空いてるゲレンデに行ける

・リフトで少しくらい足が重くても一向に構わん

・カーヴァーです。トリック?シラネ

 

最後に、気持ち良さそうに滑っている動画を見つけたので貼っておきます。

デッキが黒いのがSYMARC Mg、白いのがSYMARCです。


ONEDAY RIDER SYMARC, SYMARC MG TEASER

 

最後までお読みいただきありがとうございました!参考になれば幸いです。