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K2 Happy Hour 2016-2017 に試乗した評価&感想。カービングもいけちゃうフリースタイルボード!OGASAKA CTとの比較

ハンターマウンテン塩原でのスノーボード試乗会で乗ったのですが、試乗した板の中では一番楽しい板でした。K2のことはよく知らなかったのですが、この板によって自分の中でK2が高評価になりました。

 

Happy hour 2016-2017モデルです。基本的にはカービングのみでの評価となります。

 

 

目次

 

概要

3月26日のハンターマウンテン塩原のアルペン&スポーツデポの試乗会に参加してきました。

この日は3月の終わりとは思えないほど気温が低く、試乗のコンディションとしては最高でした。

時刻は午前11時。通常であればバーンが荒れてくる時間帯ですが、気温の低さのおかげでまだまだ滑りやすい状態でした。

 

K2のブースのスタッフさんに「K2の中でのカービングが出来るオールラウンドボードが乗りたいです」というリクエストをしたところ、このHappy Hourを勧めてくださいました。

今回はこちらの板を試乗した時の感想を書きたいと思います。

 

ちなみにこちら、基本的にはパーク向けのようです。

長さは154と157の2種類に試乗することが出来ました。

  

乗り手(レビュー者)について

乗り手である私のスペック。

身長167cm、体重60kg。脚力は普通。普段の滑りはカービング9.5:グラトリ0.5くらい。一週間前にJSBA1級取得したばかりという技術レベル。普段はOGASAKA CT156に乗っています。このため、基本的にはCTとの比較となっています。

 

バイン : BURTON CARTEL

ブーツ : BURTON ION アジアンフィット

スタンス:52cmくらい。

ブーツは2シーズン使ってかなり柔らかくなってます。スタンスは推奨値ではなく普段のスタンスと同じです。

  

デザイン・形状

デッキのデザイン

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次にソールデザイン

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ソール・デッキのデザインは賛否あるようですが、先端が尖っている部分はなんとなく好き。

ベンド形状(真横から見た形状)はフラットだそうです。

K2はパーク向けのロッカーボードが多いようですが、この板はフラットなんですね。キャンバー形状はラインナップにないようです。

ソール形状(直進方向から見た板の形状)もフラットだそうです。(コンベックスでもコンケーブでもない)

 

乗り味

154

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切り返し時のカツカツ感はなく安心して切り返しができました。説明どおり、コンケーブでもなければコンベックスでもない印象です。

フラットといいながらも実物はコンケーブしている板は少なくありませんが、この板はちゃんとフラットになっているようです。個体差があるかも知れませんけどね。

 

中斜面でのロングターンでは、形状・硬さからしてCTが圧勝と思われたのですが板のグリップ感は意外にもCT156と大差ないかなと感じました。

キャンバー形状でないとカービングはやりにくいと言われていますが、実際に乗ってみると想像していたほどではないことが判明。カービングのやりにくさは感じませんでした。

もっとも、CTの限界はもっと先にあると思いますので、私の技術レベルだと差を感じられないだけかも知れませんけど。

柔らかいフレックスにより板のたわみを感じやすかったことが印象的。柔らかい板はしなっている状態を乗り手に伝えてくれるようです。

 

CTも柔らかい板と言われていますが、これよりもっと柔らかいですね。これからカービングを覚えようとしている人によってはCTよりいいかもしれません。もっとも、カービング目的であればCT-Mというよりよい板があるのでこっちを選ぶべきでしょうけどね。

パークも入りたいけどカービングにも興味がある、または緩斜面でのグラトリとカービングを半々で楽しみたい、という人にはHappyHourの方が合ってるかもしれません。

 

緩斜面でのショートターンでは、フレックスの柔らかさをさらに感じられました。両足均等荷重で板をたわませ、後ろ足に重心を移すことでたわみ量を調整する操作が妙に楽しかったですね。板のたわみ量によるターン弧の調整が簡単でした。低速でもよくしなってくれるので、その分ゆったりと操作すればよく、気持ち的にも体力的にもかなり楽でした。

CTだと反発が早いのでビョン!ビョン!という早めのリズムになり、それに合ったリズムで乗り手も操作することが求められますが、HappyHourのようにフレックスの柔らかい板だとグニョーングニョーンというリズムなので、ゆったり感があり、気持ちに余裕を持って滑れます。

 

低速で板の限界を感じられるので、スノーボード始めたての人でも比較的安全に板の限界付近の挙動を感じられそうです。

 

 

157

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スペックを見ると、154より有効エッジが3cm長く、サイドカーブも0.1m大きくなっています。

 

154のときと同じコースを同じように滑ってみたところ、154と比べて

・エッジグリップが強い

・直進安定性が良い気がする

・長い分少し重く感じる

と感じました。

 

これまで、1種類の板の長さ違いを乗り比べたことはなかったので、3cmの差なんて大して変わらないでしょ、と思っておりましたが、エッジグリップに関しては明らかな違いがありましたね。

 

単純に、有効エッジが長い=エッジグリップが強いということですね。OGASAKA CT156より滑りやすいですね。

 

この試乗の1週間前にJSBA1級を取得しましたが、この板でもJSBA1級は十分取れそうだと感じました。さらにキレを出して加点狙うなら157って感じでしょうか。

板の性格上、ジブ&グラトリ8:カービング2くらいの人が選ぶ板だと思いますので、長さのチョイスは普通または短めが良さそうです。

私の場合だと154か151ですね。

   

総評

・カービング性能は十分!

・グラトリとカービング両方やりたい人にぴったりかも

・Easy & Funという言葉がよく似合う一本

 

試乗してから5ヶ月経過しましたが、いまだに楽しかったなーという感覚が残っています。

名前負けしてない板でした!

 


 

 

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