SYMARC Mgに先に試乗してしまいましたが、本命はこちらです。
メタル入りであるSYMARC Mgが思いのほか乗りやすかったので、メタルなしのSYMARCならもっと扱いやすいのではないかと期待しています。
スタッフさん曰く、検定やインストラクター試験ならSYMARC Mgよりこっちです、とのこと。
検定向きの板ってどんなの?
目次
乗る前の印象
さて、今回の板も156cmです。
デッキの色はSYMARC Mgが黒なら、SYMARCは白。
重量はSYMARC Mgより軽く、CTより重い。
メタル入ってなくて軽い分、少し楽かも。リフト上で。
というか、メタル入ってなくてもCTより重いのか。
試乗
様子見
一本目は慎重に降りてみます。SYMARC Mgよりトーションが柔らかく、低速で若干ズラし易い。
SYMARC Mgも扱いやすかったけど、低速での扱いやすさはこっちかな。
ロング
SYMARC Mgのときと同じコース(斜度15度くらい)・同じくらいのスピードでターンしようとしてみた。無理。
板が暴れて抑えられない。荷重が強くなったときに耐える感覚です。
CTより少し速い領域で板の限界を感じました。
板が柔らかいとエッジグリップが減ることを実感しました。
また、SYMARC Mgで感じたようなターン後半に勝手に抜けていくような動きがあまり感じられませんでした。
耐えるばかりで板上で動けなかったことが原因かも。
ショート
SYMARC Mgよりもっさり感は少なめ。動かしやすい。トーションの柔らかさがショートのやりやすさに貢献しているのでしょうね。
オーリー
SYMARC Mgよりはできるけど、高く飛べそうな気は全くしません。私には硬すぎますね。
滑り終えてみて
CTより相当高速で滑れる板かと思いきや、実感としてはCTより少し速い程度となりました。
ターンのスピードと気持ちよさをグラフで表現してみました。(下図)
高速度域でのCTとの差はそこまで大きくなく、結果、SYMARC Mgが優勝でした。
SYMARCはもっと積極的に板を操作してやることで限界を引き上げられる板なんじゃないかなと思います。そのための柔らかさなんじゃないかな。
試乗前にスタッフさんが言っていた“検定向き”というのは、検定で必要とされる“少々オーバーな運動表現するのに向いている”という意味ではないかと考えます。
どんな人にオススメか
・ハンマーヘッドが欲しい、かつ、検定やインストラクター試験を視野に入れている人
・カービングメインに考えてるけど、SYMARC Mgほど高速で滑りたいわけではない人
・ハンマーヘッド+オールラウンドっぽい板が欲しい人
最後に
SYMARC、SYMARC Mgに試乗することで、ハンマーヘッド=扱いにくい、というイメージはなくなりました。
また、技術レベルや求めるスピードレンジで、メタル入り>メタルなし、という図式ではなく、使用目的によってどちらを選択すべきか変わるのではないでしょうか。そのくらい性格が違いますね。
求めるスピードレンジで分けると、
全速度域での扱いやすさを求めるならSYMARC、高速度域だけ楽しければいいならSYMARC Mg。
あと、ハンマー初心者がメタル入りに乗るのも全然アリですね。
当初の本命はSYMARCだったんですが、実際に乗ってみるとSYMARC Mgの方が私には魅力的に感じました。別の板も持っているので、使い分けを考えると少しだけ極端な板が欲しくなります。
因みに、板以外のマテリアルは以下の組み合わせでした。
ブーツ:BURTON ION アジアンフィット(20日くらい使用)
バイン:BURTON CARTEL
SYMARCの試乗レビューは以上です。参考になれば幸いです。
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