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オガサカ FC(18-19)に試乗した感想・レビュー・評価。これは万能カービングボード

オガサカの試乗会にて 18-19モデルのFCに試乗しました。

想像以上に乗りやすくて楽しい一本でしたのでレビューします。

 

目次

 

概要

・ショートからロングまで自在なターン弧を描ける

・低速から高速までをカバーする広いスピードレンジ

・実は乗りやすいカービングボード

 

  

FCとはどんな板?

ハンマーとラウンドの中間であるセミハンマー形状を持つカービングボード。

小賀坂スキー製作所が展開するオガサカブランドではCTと並ぶ人気の板。

FCの名前の由来はFullCarve=全切り。つまりターンの初めから終わりまでズラさずカービングできる板という意味がこめられているのでしょう。

 

人気の証明として、 

・長さのラインナップが多い

・グラフィック違いの限定モデルが設定されている(FC-L。予約による受注生産モデル)

・FC-S、FC-X、FC-Wという派生モデルの元になった

など。

オガサカを代表する板です。

 

コンベックスソールのためエッジの引っかかりが少なく、このFCシリーズは最初からストラクチャーが入っているためチューニングしなくても乗れるように作られているようです。 このあたりは国産品質ですね。

 

ただし、他者と接触することを考えて、安全のためにノーズ・テールの先端のエッジを丸めておいた方がいいと思います。

FCのソールにストラクチャーが入っている様子

ストラクチャーは最初から入っています

 

試乗してみた

この日乗ったのは157 cm。

私は普段、CT156に乗っているのでこれを基準にしました。

 

デザイン

デザインを確認します。かっこいい。

OGASAKA FCのデッキデザイン

FCのデッキデザイン

この日乗ったのはリミテッドモデルであるFC-Lです。

通常のFCとはデザインが異なるだけで中身は同じです。

OGASAKA FCのソールデザイン

FCのソールデザイン

個人的にはFC-Lの方が好きですね。

 

 

FC-Lは7月までの限定受注です。在庫があれば買えますが。

ロング

硬いバーンでどこまで攻めていいものか悩みますが、とりあえず信頼のオガサカということで出来るだけ攻めてみました。

 

直滑降からターンしてみると、高速でも身体を預けられるだけの安心感がありました。

スピードを出してもコントロール出来そうな感覚があり、気持ちに余裕を持ってターンができる。

ただ硬いだけではなく、とにかく粘る感じなのでどの辺りまで攻められそうか何となく伝わってくる。CTだとエッジが抜けるかな、という領域でかなり粘ります。

この板に乗るのは初めてですが、普段はあまりできないケツ擦りができて驚きです。

 

他にケツ擦りできたのは、前日に乗ったRedLive159とHAYATE159。

HAYATEは限界が高いから。RedLiveは雪質も手伝ってエッジが抜けなかったから。

FCで攻められたのは、高速度域でのコントロール性の良さによるものですかね。

とにかく攻めやすい板だなという印象。

 

ショート

ターン前半(谷回り)の捉えが良く、ショートも気持ちがいい。

硬いバーンでのショートはスピードが出がちですが、この板は安心して入っていけます。

谷周りでの捉えの良さはフルカーブに必要な要素かと思います。

大きいターンのみならず小さいターン弧も描きやすく、バランスの良さを感じます。

 

 

総評

中速から高速までの広い速度域で、ロングからショートまでの様々なターンサイズで意のままに操れる感がありました。(操れるとはいってない)

また、軸を傾けるだけである程度曲がっていってくれるので、ラクにカービングができると思います。

これは推測ですが、テーパード形状になっているので春雪でもノーズに浮力が発生して意外と埋まりにくいんじゃないか?と思います。

こういう意味でもこの板に可能性を感じました。

 

FullCarveいう名前から、難しそう、とか上級者向けじゃないの?というイメージを持っていましたが、イメージとは裏腹に乗りやすい板でした。

これまではCTを乗りこなせるレベルじゃないとFCには乗れないものかと思っていましたが、ある程度カービングを練習した人なら楽しく乗れると思います。

 

包丁で例えるなら、カービングからハーフパイプ等なんでも出来るCTが肉・魚・野菜なんでも切れる三徳包丁、カービングに特化したFCは魚を捌くための出刃包丁だと思う。

食材に合わせて最適な道具を選択すると料理が楽しくなる感覚も似ている。

 

操作性という点にもう一度触れると、CTはスイートスポットが狭くて、しかも自分で操作しないといけない難しさがありますが、FCはスイートスポットが広く、またいい意味でオートマチック感があり操作は楽です。

操作を楽しみたい、操作を覚えたいならCTで、ターンそのものを楽しみたいならFCを選択するっていうのもありな気がします。

 

今シーズン、カービング系をメインに10本以上の板に試乗しましたが、FCが楽しさナンバーワンでした。

 

今回試乗したのは157ですが、160でもサイドカーブはそれほど変わらないので、カービングの上達を求めるならもうちょっと背伸びして160でも良かったかな?と思いました。

 

試乗条件

この日のコンディション

前日に雪が降ったようで、新雪を圧雪した状態。気温は0度を少し超えたくらい?

わりとカチカチバーン。

一日中荒れませんでした。

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乗り手について

身長167cm 62kg

 

JSBA1級取って2シーズン経過。カービングメイン。

春シーズンになると時々コブに入る人。

 

 

その他のマテリアル

ブーツ → BURTON ION AsianFit(BURTONで2番目に硬いブーツ)

バインディング → UNION Control(硬めのバインディング)

 

セッティング

スタンス→52 cm

アングル→前30°、後ろ12°(だったと思う)

 

 

FCのレビューは以上です!

 

 


 

 

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