オガサカ試乗会でCT-IZに試乗したのでレビューします。
CT-IZは2018-2019シーズンからオガサカのラインナップに加わるモデルです。
CTから派生する形で、らIZANAS(イザナス)という高張力ポリエチレン素材を採用しているのでは?との噂です。
目次
デザイン
発表当時、オガサカにしては異色のワニのデザインが話題をかっさらっていきました。
話題丸呑みです。
とりあえずワニの表情を間近で確認します。
ドナドナのワニ。憂い。
ワニをぐるぐる巻きにしたロープがノーズ部分に集中しています。どうやって縛っているんでしょうか。
というか、もしかしたらワニではなくでロープがメインのデザインなのではないでしょうか。ロープのデザインで高張力ポリエチレンの強さを表現しているとか。
試乗
すでに目的の8割は達成しましたがせっかくなので試乗します。
この板、噂によるとパークやグラトリ用のCTという位置付けらしい。
じゃあ短めがいいのかなと152をチョイス。
普段はCT156を使っているのでこれを参考に。
バインをつける前、スタッフさんに実際どんなコンセプトなのかの伺ったところ、「CT-IZはカービングボードです(キッパリ)」とのこと。
知りませんでした、CT-IZはカービングボードだそうです。
証拠にセットバックは標準で17mm?入っているようです。ディレクショナルツインです。いやあ驚いた。scooterのスタッフさんも驚いていました。(scooterはogasakaの姉妹ブランドです)
とりあえずセットバック分を打ち消すセッティングにしてみました。
ロング
15〜20度の斜面をロング。
そこそこ気持ちよいですが少しグリップ不足を感じるため、十分な倒しこみは出来ません。
ちょっとバタつくかな。
この辺りは短めを選んでしまったせいだと思います。あと、アングルを横向きにセッティングしたのも効いているかと。
バタつきを抑えようとして足裏が緊張しました。足裏痛い。
10〜15度の中斜面へ。
このくらいの斜度を流すくらいなら152でも十分気持ち良い。
ショート
いい感じの粘りと反発の強さを感じます。
小さいターン弧では短さが功を奏し、板の動かしやすさを感じました。
かなり気持ち良くターン出来ました。
短い割に粘りが強いという感じで硬いという感覚はありません。
グリップもさることながら、適度にズラせる感覚が気持ちいい。
いい。これはいい。
オーリー
わざわざ短めを選んだのにカービングしかしてません。
オーリーしてみましたがものの特別硬いという印象はありません。
硬さの程度としてはCTとCT-Sとの中間の硬さだそうですが、CTとの硬さの違いはよくわかりませんでした。オーリーはあまり得意ではないので参考にならないかも。
CT-Sにも乗ったことはありますが、その時もCTとの硬さの違いは感じなかったのでCT-IZでその差を感じられるはずはありません。
滑り終えてみて
思いのほかショートが楽しかったのが印象的でした。
もしかしたらこのワニ、本当に楽しい板だったかも?
長さの選び方としては、CTと同じ様にカービング用途なら長めが良いと思う(私の場合、156か158)
前評判に惑わされて変なチョイスをしてしまったようです。ちょっとしたパニック状態。
これだったら158辺りも試乗しても良かったかも。
CTからの乗り換えを検討している人にはいいかと思います。
CTとCT-IZの2本持ちという選択肢はないかな。
CT-IZの位置付けは、地形などで遊べるフリーライディング寄りのCTという位置付けなのかなと感じました。
オガサカライダーの小林創也さんのようなカービング×グラトリのような使い方や、同じくオガサカライダーの玉田貴らさんのようにハーフパイプをする人ならCTよりCT-IZなのかなと思います。
他の人の意見だと、「癖が強いCTなので荒れてくるときついかも」という声もありました。 私が試乗したときはフラットなバーンだったので乗りにくさは感じませんでしたが、荒れたバーンだと違う印象だったかも知れません。
ところで、OGASAKAの姉妹ブランドであるNovemberにWhiteLiveという板がありますが、こちらにもIZNASが使われているようで、今後はさらにIZNASを使った板が増えるかも知れませんね。
その他
サイドカーブ等の形状はCTと同じようですが、足元プレートを強いものに変更されているようです。
FC系と違ってストラクチャーは入ってませんが、ダリング以外のチューニングはしなくても乗れると思います。一度乗ってから必要に応じて検討すればいいのではないでしょうか。
検索で他の人の意見も見てみましたが「反発が強いので荒れてくるときつい。癖の強いCT」というのが気になりました。
私が試乗したときは固めのフラットバーンだったので癖の強さは感じませんでしたが、バーンコンディションによっては獰猛なワニが本性を現すのかも。
セッティング
スタンス52くらい。アングルは前18度、後0度。
前→真ん中、後ろ前。セットバックを打ち消すセッティングです。
カービングボードとしてのポテンシャルの高さを感じました。
CT-IZのレビューは以上です。
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追記
デザインについて再考してみたのですが、板にバインディングを付けると、ワニを両足で踏みつけて抑え込んでいるような状態になるんですよね。特に、ワニの一番の武器である顎を前足で踏みつけています。
これはもしかして、癖のある板を踏みつけ、手玉に取って欲しいというデザイナーの意思なのでは?と推測しています。
だいぶ拡張していますが、例えばこんなイメージです↓