先シーズンにハイバックパックなるものを手に入れて実際に使ってみました。
ハイバックパックとは、バインディングのハイバック部分に付ける収納のことです。
このアイテム、なかなか使い勝手が良いですよ。
ということで今回はorangeのハイバックパックについてレビューします。2015-2016モデルですよ。
目次
買った理由
お菓子、携帯ドライバー、エッジシャープナーなど、ゲレンデに持っていくものが年々増えてきました。
さらに、携帯ドライバーやエッジシャープナーは危ないのでウェアのポケットに入れたくない。
少し調べたところハイバックパックなるものをネットで見つけました。
行きつけのスノーボードショップに在庫があったので、現物を見せてもらった流れで購入。
他の派手めの色を買おうかなと考えていましたが、在庫が黒のみだったので黒にしました。面白みはないけど間違いの無い色ですね。
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サイズ
ビッグマウスやeb’sなどの複数のブランドから出ていますので、これらと比較してみます。以下はいずれも外形寸法です。
orange 15 ×11 ×4.5 cm(実寸)
ビッグマウス 15 ×12 ×4 cm(カタログ値)
eb’s 15 ×11.8 cm(カタログ値)
こうしてみるとハイバックパックの中では普通のサイズなのかなと思います。ハイバックの後ろのスペースは限られているので、このあたりが限界なのかと思います。
中身はなに入れる?どのくらい入る?
どのくらい収納できるのでしょうか。実際にものを入れて調べてみました。以下のような組み合わせなら入りますよ、というイメージが伝われば幸いです。
・リフト飯(カロリーメイト3個) ↓
①液体ワックス、ワイヤーロック、スクレーパー
②携帯ドライバー、エッジシャープナー、ワイヤーロック、スクレーパー
③携帯ドライバー、液体ワックス、スクレーパー (下の写真)
スクレーパーは自作のコンパクトサイズのもの(透明で見えにくい)。
これだけ入れば十分でしょう。
携帯ドライバーはVEROMAN のものです。これはラチェット式なのでグリップを持ち替えずにネジを締められます。しかもグリップが太めなので手がかじかんでいても握りやすいです。→VEROMAN スノーボード メンテナンスキット 工具
普通のポケットのようにフレキシブルに形が変わるわけではないので、収納力ぎりぎりまで入れるときは少し入れ方を工夫する必要があるかと思います。
袋に入れる、というよりは箱に入れるイメージですかね。
しっりとした作りで型崩れしないところがデザイン的にもいいです。
ゲレンデに持っていける荷物が増えるという利点もありますが、それより身に付けるには危険なもの用の収納が確保できるという利点が大きいかと感じます。
ハイバックに付けてみた印象
付け方は、
1.ハイバックに被せる。
2.スナップフィットを取り付ける。
以上!簡単ですね。
ハイバックに被せる部分はゴムで出来ています。パンツのゴムみたいな感じ。
ハイバックにリュックを背負わせてベルトをパチンと留める感じですね。
パンツのイメージだとちょっとアレですね。
注意点としては、ハイバックの形状によっては取り付けが出来ないことです。
ヒールカップの上に穴が開いているようなハイバックなら問題なく取り付けできるかと思います。
穴がないものでもヒールカップの下からベルトを回せば取り付け出来そうですが、ブーツの収まりが若干悪くなるかと思います。
因みに、私が使っているバインディングはBURTON CARTELですが、このバインディングはハイバックパックを取り付けするのに最適な形状です。
↑ ハイバックの角度を調整するつまみの両サイドの穴(横長)にハイバックパックのベルトを通します。
実際にバインディングに付けているときの様子です。写真の右側のハイバックに付けています。バインディングが茶色なので目立ちませんが、気づいた人からは「これなんすか?!」という反応があります。
ハイバックパックを付けて滑ってみた
邪魔に感じることはありませんでした。滑りへの影響なしです。バッジテストを受けたときもハイバックパックを付けたままでしたね。グラトリ練習するときも付けたままです。春雪では、ソールの汚れを取るためのスクレーパーや液体ワックスが入れられるのでメリットしか感じられなかったです。
雪の影響はどの程度?
ハイバックに取り付けてあるのでそれなりに雪を被ります。
寒い日の下山時は、ベルトに張り付いた雪を取るのに少々苦労します。
取らなくても平気なことに気が付き、取るのをやめました。
春先では雪の付着はなくなりますが、ハイバックとの隙間の水分が問題です。
ハイバックパックを外してタオルなどで拭くと良いでしょう。
ちなみに本体の素材はさらっとしているので簡単に雪は取れます。
中身への影響は?
滑っているときは意識しませんが中身への影響が気になります。確認してみましょう。
エッジシャープナー → ポリ袋に入れていたシャープナーが大暴れして袋がぼろぼろでした。
水分の影響で赤錆も見られます。濡れてはいけないもの入れるのには適していないようです。
カロリーメイト→外装が濡れています。
気になる中身は、
折れてません!コブに弾かれて乗り手の心は折れていたにも関わらず。
結構しっかりとした作りなので内部への衝撃は少ないのかも。
これら以外だと、
・日焼け止め
・リップクリームなど
使用頻度が低いものを入れるのに便利そうです。
基本的にはバインディングに付けっぱなしなので貴重品は入れられません。
滑走中に外れる心配はあるか?
何度も転んだけどハイバックパックが外れることはありませんでした。
しっかりしてますね。
このあたりはハイバックの形状によるところも大きいですが、きちんと装着できるハイバックなら問題はないようです。
耐久性はいかに?
バックサイド側に転ぶとゲレンデとの摩擦で5日目くらいで外装のキズが目立つようになりました。このくらいでは中身が出る心配はありません。
20日使うと上の写真のようになりました。まだまだ使えます。
さらにその後も使用を続けましたが、使い始めて40日くらいのある日、バックサイド側に勢いよく転んだ際にハイバックに被せるゴム部分が千切れてしまいました。合掌。
もうちょっと耐久性が欲しいですね。
まとめ
重要な部分だけ抽出しますと、
・ウェアに入れるには危ないものを収納するのに便利
・滑っているときの影響はなし!
・買う前にハイバックの形状を確認しましょう
という感じです。
「40回滑走で買い換える!」くらいの割り切りが必要かも。
使っている間は、邪魔な荷物から開放されてストレスフリーな状態で滑れました。
シーズン始まるころには入手不可能になっている場合が多いので、検討中の方はお早めに。
orangeのハイバックパックのレビューは以上です。
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