JSBA2級受験から2週間後、JSBA1級を受験しましたのでその時の話です。
1級受験を検討している方の参考になれば幸いです。
受験日は3月の終わり、受験ゲレンデでは最後のバッジテストです。
目次
受付
自分の実力で受かるだろうか、という不安で前日まで悩んでいたので、受付は当日になりました。
事前講習があるので、朝一で受付。
この時点で受験者は私一人らしい。やばい、帰りたい。
JSBA入会から2週間経過していますが未だに会員証が届いていないので、前回と同じく会費を払った時のレシートを提示して会員である事を証明します。
2級受験時にも事前講習を受けていますが、1級受験のためには1級用の事前講習を受けなければなりません。
ということで、10時から2時間の事前講習の申し込みを行います。
事前講習
結局受講者は私一人。寂しい。
事前講習は受講済みの人が本番だけを受けにくる可能性は残っていますのでまだ期待は捨ててません。
私の記憶が確かならば、2級保有者のレッスンはB級以上の資格を持つインストラクターでないといけない決まりがあったはず。
したがってこの日はB級以上のイントラさんからマンツーマンレッスン状態。
内容は、ロングターン・ショートターン・フリーライディングの滑りを見て、1級合格のためのアドバイス。後は本番での流れと注意点について。2級と変わりません。
伝わってくる滑りのイメージも同じです。
ロングターンでは、トゥ→ヒールの切り替えで相変わらず斜滑降ぎみになっているようです。
また、プレターンが弱く、1ターン目のキレが無いとのご指摘。
私のプレターンのイメージは↓ですが、これだとヒール(青)→トゥ(緑)の間隔が狭いため、このターンをしようとすると直滑降が少なくなってスピードが乗せにくいようです。
スピードが乗っていないということは、キレも出しにくいということ。
さらに、半端すぎるプレターンを入れるとプレターンとみなされず、1ターン目をプレターンとみなされ、ターン数アンダーで失格(減点?)となるので注意が必要です。
いっそのこと、プレターンからギュインと曲がってメリハリのある演技をした方がターン数が足りないと判定されることはなくなるので、プレターンからギュインと回ったほうが良さそうです。↓
また、シャバシャバの加速しにくいコンディションだと直滑降を長めにとって加速させる必要がありますので、どのくらい加速距離を取るべきかは事前に検定バーンを滑って決めておきましょう。
ショートではターン弧が小さく、運動が見えにくいとの指摘をいただきました。
どうやら、いわゆる1軸のショートになっているようです。
この時のターン弧の幅は3〜4mをイメージしておりましたが、5〜6m程度の方が体全体の運動の様子が見やすく、評価しやすいのだと思います。
あと、圧が山周りに集中しているとこのと。
もっと回り込むターン弧を作って欲しいと。
ターン弧と圧のイメージをイントラさんに伝えたら、「なるほど、どうりで」という反応。
回り込むイメージではなく、斜面に対して板を横にする、連続ノーズドロップのイメージでショートターンをしていました。
フリーは2級と同じく、ロング→ショートの構成で。
トリック入れたいけど失速して減点の可能性の方が高そうなのでやらない。
ロングショートで減点食らったらイチかバチか巻き返しのためにやるか。
この辺りで時間が来て終了。
このシーズンは暖冬で、数本しか滑ってないのにソールがひどく汚れてブレーキがかかりまくり。
急にブレーキがかかると転倒必死なので、ザードスノットワックスを塗っておく。
本番
1時にスクール前に集合して、検定員2人と前走1人を含む5人ものインストラクターと一緒にリフトで上がります。
受験者1人に対してインストラクター5人て。
シーズン終盤でみんな暇なのだろうか…。
楽しくワイワイ滑ろう会状態。
検定バーンまでの間、適当に流す人、コブに入る人など思い思いに滑ります。ゆる。
検定バーンに到着し、インストラクターの1人がゴール地点を決めるポールを持ち検定バーンを滑ってスタート地点とゴール地点を設定。
前回と同じか、少しだけ締まった雪質(シャバシャバに変わりはないが)のためか、スタート地点は少し下に設定されました。
検定バーンは、
最初が急で、終盤緩めの斜度設定のため、スタート地点を下げるとその分スピードが乗りにくくなります。
難易度の高いバーンコンディションの場合、スタートとゴールが下気味(青の位置)に、難易度が低い場合、上気味(赤の位置)に設定されるイメージです。
今回は前回よりはまだ加速しやすい雪質であると判断されたのでしょう。
ロング
受験者の前にインストラクターによる前走があります。前走とはお手本滑走のことです。
今回はC級インストラクターの方による前走です。
この方はB級受験を予定しているようで、先輩インストラクターからB級受験のアドバイスを受けてから前走してました。
こういう緊張感いいよね。
挑戦者の後ろ姿から勇気を貰う。
2級の時は4または5ターンという規定のところ、私は5ターンで降りたのですが、今回は規定により4ターンという縛りがあるため、修正しなければなりません。
1級受験にあたり、このロングターンを修正出来るかが肝と判断し、2級受験後の二日間の練習では検定バーンでのロングに重点を置いてきました。
4ターン分のターンピークをどこに取るかをイメージし、いざ滑り出そうとするタイミングで一般客がどんどん入ってきて滑り出せない。
3分くらいは待ったんじゃなかろうか。
シャバシャバコンディションで板を立てすぎると板が雪面に食い込みすぎて失速→転倒というパターンになるので板を立てすぎないよう注意して滑走。
コースギリギリまで使って大きなターン弧を描く。
2級の時よりスピードも乗っているはず。
ショートのためにリフトで上がる時に聞いた話なのですが、ゲレンデ側からバッジの時のコース閉鎖は出来ないと言われたらしい。
雪不足の中、貴重なコースなので仕方ないかな。ましては受験者も少ないので。
ショート
2級では加点があったのでもうちょっと練習すれば合格点が出るかな、くらいの感覚だったのですが、事前講習で自分のイメージと実際の滑りが乖離していることに気がついてちょっと焦ってました。
ですが、今更どうこうできるもんでもないなという開き直る気持ちが勝り、とりあえずは丸いターン弧を作るイメージで滑走しました。
ターン弧よりもソールの汚れのせいか板が走らないことの方が気になった。
フリー
今回もロング→ショートの構成。
ロングは3ターンにしたと思う。
ゴールした時に気がついたんだけど、インストラクターが2人増えてた。
まだ増えるんだ。
合格発表
2級の時は1時間後に発表でしたが、今回は1人だけなので30分後に発表となりました。
結果は、
ロング70、ショート70、フリー70
ギリギリ合格でした。
ロングでは、最初微妙だったけど、後半良かったから合格出したよ。と言われました。
ヒール→トゥの切り返しの時に斜滑降気味になっているとのこと。
もっと半円を描くようなターン弧を描いて欲しい、とのこと。
ショート
ローテーションが多めで好感が持てると言ってくださいました。
悪い点を指摘されたところは特にありませんでしたが、これはロングで指摘項目が多かったために割愛されたものと推測します。
自己評価すると、ショートでやはりターン弧が小さめで運動が見えにくかったんじゃないかなと思います。
2級受験時から感じていたことですが、バッジテストはインストラクター養成講座みたいなものなのでしょう。
1級は2級の延長線上にあるし、1級はC級インストラクターの実技に相当します。
そして、インストラクターはレッスン料を取って生徒にお手本を見せる必要があるため、お手本の動きが理解しやすいことが求められます。
つまり、バッジテストでは少しオーバーな動きが求められているのだと思います。
例えば、ストローク(膝の曲げ伸ばし)、ローテーション(上体の先行動作)などがその最たる例でしょう。
カービングターンを覚えたくて一つの目標に設定したJSBAバッジテスト1級。
初めての板であるOGASAKA CT156を買って2シーズン目、滑走日数は合計60日ほど。
(これ以前も含めると80日ほど。)
バッジテスト以外でスクールを受講した回数2回。
本音としては1シーズンで取りたかった1級ですが、結局2シーズンかかってしまいました。
前シーズンにもっとスクールに通い、落ちても経験と考えてバッジテストを受験していればもうちょっと早く合格出来たかもしれない、という思いもありましたが、何とか目標を達成できました。この達成感は形容しがたい喜びでした。
資格認定証の送付
受験から数日後、資格認定証が送られてきました。


B級インストラクターに挑戦する場合、この認定証が必要になるようですね。
今回は以上です。
最後まで読んで下さってありがとうございました。